25時間眠りたい

はやく人間になりたい

死が纏わりつく朝

今日は朝から死にたい

 

負を纏って朝のニュースを眺めていた

 

私の誕生日に海に消えて、未だ行方不明な女性
今の私より少し年上だった
その女性を海に潜り探し続ける父
潜水病のリクスもあるというのに
彼女のいない誕生会を行い
ホールケーキにろうそくを立て火を灯す
火を消すべき彼女はいないのに
クラッカーを鳴らす
そこに座っているべき彼女はいないのに
翌朝母は1ピースのケーキを海に流した
環境汚染的観点で
少し違和感を感じた私を誰か殺してくれ

 

まるでソラニンの種田のようだと思ったが
ギターを弾けなければバイクにも乗れないので
種田とは違って私は死なないのかもしれない

 

食事をしたり着替えたり歯磨きをしているとき
頭にとりとめなく溢れる死に
抗おうとして、できなくて

朝からこんなにも死にそうなのはアレ以来だ
なんて考えて、
あの時と状況が当てはまっていることに
可笑しくなった
1ヶ月半ほど前と何も変わってない
少し耐性はついたから、なんとか家は出る

 

冷たい風に晒されて
マスクとマフラーを忘れたことを思い出す

 

瞬間、
どうして生きねばならないのか
と問いてしまい、涙腺が緩む

 

慌てて、
チケットを取ったライブや漫画の新刊を羅列する
お昼ご飯のミスタードーナツもちらつかせた
それでも私は愚図ったので
通学途中のコーヒーチェーン店で
コーヒーを購入することを提案した
が見向きもされなかった

 

蛍光色のベストを着たおじさんに
怪訝そうな目を向けられた

 

家族、友達、その他大勢
人の為に生きている
否、
私が死んだあとに
家族が向けられるであろう目を恐れて
死にきれなかったときのリスクを恐れて
どうしようもなく弱い私のせいで
今日も生きている

 

改札を通るとき
昨日の出来事を思い出して
少し立て直す

 

書きたくないと思っていたが
どうしようもなくどうしようもない私を
文字に起こすことにした

 

太宰のように気持ち悪がって拒絶してくれ

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地元のホームと違って
簡単には死なせてくれないようだ