25時間眠りたい

はやく人間になりたい

穏やかでない微睡みの第3回

電車のアナウンス
隣のおばさんたちの会話
イヤホンの夏夜のマジック

みんなみんな流れ込んでくる

 

詩が薄まる
視線が文字を彷徨いそわそわと
指が頁を捲れずそわそわと

 
ああお腹が痛い
もう一錠も残ってないのに

 
いわゆる女の子の日周辺は


中高校生の頃

みたいな感情になるなれる

 

早退するために

保健室のベッドで

親に電話が繋がるのを待っていた時

みたいな感情にせるさせる

 

胸ポケットに折りたたみナイフ忍ばせ
生きていた

世の中全てに中指立て
生きていた

 

あの頃は毎日そんなもんだから
苦しくてたまらなかったけど
たまったもんじゃなかったけど

 

たまにの遭遇なら少しは歓迎

 

ちょびっとだけだから調子に乗るなよ馬鹿野郎


薬が切れるよ さらさらと
お腹が痛いよ ぐりぐりと


お釣りとレシートです
ありがとうございました
お大事に

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意識が遠退く とろとろと
眠りが深まる ずぶずぶと

 

どうかどうかお大事に