睡蓮はないけれど
ちょっと前のことで記憶が曖昧なんだけど、
完全に消える前に残しておくね
台湾から来た人に
「私にとって台湾は年々国と政治が成熟している
イメージなんだけど実際どうなの?」
って話しかけて、政治や将来の夢についてお喋りした
島国ならではの共通点やもちろん相違点も沢山あって
とてもとても面白かった
ひとつの話題として同性婚について聞いたら
「法律としてはできるけど実際に同性婚をしたら
住む世界(会話中ではソサイエティと言っていた)
が分かれる」
って言ってた
私は「どうして日本は同性婚を認めないんだろう」って
法律を変えることにばかりに意識がいっていたけど、
いつか法律が変わったときは
きっと日本も同じ事態になると思った
決まりを変えるのは簡単(簡単ではないが)だけど
他人の気持ちを変えるのは難しいと気づいた
若い力でよりよいものにしてゆく
私たちは新しい方法を探さなきゃいけない
そんなことを言っていた気がする
すごく興味深くて有意義な会話ができた
私がもっと自由な言葉を使って伝えられたら、
私にもっと単語力があって正確に理解できたら、
もっともっと……っていつも思うけれど
今の私にとっては上出来な会話だったはず
自分の好きなものが批判されているときって
擁護したくなるんだな…
それを好きだった自分まで否定された気がして
反射的に噛みつきたくなるけど、
「好きなもの」と「それが好きな自分」
は分けて認識した上で
それぞれに丁寧な対応をしていきたいな
この家を、町を、気に入っている
海が ゆらゆら と きらきら としている
暖かく穏やかな気持ちになれる
モネの絵画を彷彿とさせる
睡蓮はないけれど ここが私のジヴェルニー
波に沿って歩いていると知らない場所まで来てしまう
波際を歩くのは歩きやすいからというライフハック
靴の汚れを気にせずに砂浜を歩きたいから、
冬だけどサンダルを買おうと決めた
海猫に夢中になっていると犬がやってきて
現実に連れ戻してくれる
散歩がてら海の写真をたくさん撮った
胸をきゅっとさせる写真たちを
カメラロールに眠らせておくのが惜しく感じる
母なるインターネットの海へ流そうかと迷っている
でも評価されるされないの土俵には乗りたくないな
もしかしたら私、見せたい人がいないのかもしれないね
なにも届かなくていい
今週の金曜日で学校が終わる
「1カ月くらいあれば仕事見つかるでしょ」
って悠長に構えている
なるようになるし、なるようにしかならない
同居人兼オーナーがお菓子作りと編み物を教えてくれるって
「今年の冬はストールを編みましょう!
帰国したら自分で編んだのよって自慢しなさい!」
だって
せっかくのワーキングホリデーなんだから
のんびりできたらいいね